11月1日。
T君と別れてまだ6時間しか経ってないのにすごく会いたい私がいる。
さっきから頭の中はT君のことばかり…。
この日は仕事だったけれど、ウソついて休んじゃった。
夕方ギリギリまでT君と一緒にいたから間に合うわけなかったし、寝不足だったから疲れて仕事にならないと思った。
深夜2時くらいにT君に電話してみた。
T:「どうした??」
亜紀:「電話してみた。」
T:「そうなんだ。眠れないの?」
亜紀:「さっきまで寝てたよ。」
T:「じゃ今から飲みに来る??(笑)」
亜紀:「今日はさすがにいいよ(笑)」
会いたいけど、自分の欲にばっかり負けていられないし。
亜紀:「そういえばかっこよくなったんでしょ?」
夕方に地元の美容室に予約していた。
T君は思いたったらすぐに行動に移す人みたい。
ホテルにいる時、髪が傷んでるのが気になるって言い出して、
「今日どうしても美容室に行かないと気が済まない」って(笑)
一緒に行く?って聞かれたけど、亜紀は用がないし。
T:「かっこよくなりすぎた(笑)」
亜紀:「マジだw 次に見れるのが楽しみだね♪」
T:「まだ眠れないならまた後で電話して?」
亜紀:「分かったぁ。」
結局この日は知らない間に寝ちゃってたんだけど…。
飲みに来る?って言われると、会いたいと思う反面、やっぱり営業なんだナとかいろいろ考えちゃう。
お客の一人なのは分かってるけど、好きだから聞きたくないセリフでもあって。
亜紀自身が同業だから、T君の立場も分かるしわがままは言えない。
でもきっと心のどこかで私は他の子とは違うって思いたいんだと思う。
疑ってしまう自分と信じたいと思う自分。
いつも交差した考えがつきまとうようになっちゃった。
11月3日。
今日は木曜日で亜紀は一応お休みだった。
出勤するつもりだったけど、たまには週3回お休みがあってもいいかなって思ったし、なにより先週からT君と映画を見に行こうって約束してた。
映画に行きたいって言ったのは亜紀だけど、3日に行こうって言ったのはT君。
でも本当に行く気があるのかすら分からないし、社交辞令で言ったのかもしれない。
とりあえずメールだけ送ってみた。
亜紀:「今日は何してるの?」
15:00くらいに送ってみたんだけど、返事がなかなか来ない。
寝てるのカナ??
16:30くらいにようやく返事が来た。
T:「今日はまだ昼の仕事してるよー!」
返信はしなかった。
忘れてるのかはぐらかしてるのかは分からないけど、今日の約束のことに触れてこないってことは今日はたぶん行けない。
忙しそうなのにこれ以上深くは聞けないし、ムリして行きたいわけでもないし。
深夜2時頃にメールが来た。
T:「おはよう!まだ仕事中??」
今日は仕事だと思ってるの!?
だから気づかなかったのカナ?
亜紀:「今日はお休みだったよ。さっきまでちょっと寝てた。」
T:「そっか!今日は木曜日だったんだ。ごめん、約束してたよね!?来週でも平気?」
亜紀:「本当は出勤するつもりだったから。具合あんまりよくないって言ってたけど大丈夫なの?」
こういう時、かなり疑っちゃう…。
本当はわざとなのかもとか。
でもちゃんと聞かなかったのは亜紀が悪いわけだし、T君はほとんど休みなく働いてるから曜日感覚がないのかも。
T:「最近飲みだしたからまた調子悪いよ。肝臓がやられちゃってる。」
なんかムリして飲んでるのを想像すると心が痛い。
仕事上しかたのないことだけど、やっぱり飲まないでほしいよ…。
そういえばホテルで一度飲むとお酒があまり抜けないって言ってた。
確かに亜紀はT君よりも酔ってたのに、お昼ぐらいには酔いが抜けてたもん。
結局バイバイする時まで抜けてなかったみたいだし。
体のことまで心配になっちゃうなんてもうハマりにハマっちゃった感じだよ…。
すごく好き。