11月14日。
確かこの日もノリで行こうってことになった気がする。
最近回数多いなぁと思いつつ行ってしまう。
恵美はというと、
恵美:「あたしはK君指名したの間違えたよ…。いい子だけど顔は全然タイプじゃない。」
亜紀:「なんで??写真だって一番かっこいいって言ってたよ?」
恵美:「酔っ払ってた時はかっこいいと思ったんだけど、シラフで見てみたら全然ブサイクだということに気づいちゃったよ。見れば見るほどブサイク(笑)」
亜紀:「でもすごくがんばって営業してくれるよね。」
恵美:「若干色恋だけどね。あれでだませてると思ってるのかしら??」
さすが恵美…。
やっぱり読んでたのね。
恵美:「Kの言ってることからだいたいの裏は分かっちゃうよねw」
亜紀:「すごいねー!亜紀は頭弱いから見抜けないよ…。」
ヘルプでM君がついたとき、言われたこと。
M:「亜紀は何か目的持って毎日過ごしてる??」
亜紀:「……。」
M:「目的も無く、ただ漠然と毎日過ごしてても意味ないよ。ちゃんと何か目標見つけなさい。」
亜紀にとってはこのセリフがかなり効いた。
確かに私って何かをしたいわけでもなく、かといって水商売でずっとやっていこうと言うわけでもなく、何もないなぁって…。
ただあれが欲しいとかこれが欲しいとか、遊びたいとか自分の欲のために働いてる気がする。
世の中ハングリーな人って人間的にすごく成長する。
M君もそんな人の一人。
恵美とお店に行くようになる前、T君とM君でこんな話をしてたことがあった。
T:「Mさぁ、本当にだまされやすいんだよ。俺がこの店に入りたての頃、[俺は信号を自由に変えられるリモコンを持ってる]ってウソついたことがあって。」
M:「ああ、そんなことあったな。俺マジ感動しちゃってさ!」
T:「Tすげぇな!!そんなメカ持ってんのかよ!って(笑)」
M:「渋滞なんかハマらねーじゃん!って思ったね。」
T:「そんなメカあるわけねーだろwって思いながら1年くらいだましてた(笑)」
亜紀:「すごく純粋なんだねぇ(笑)」
T:「それが純粋すぎるのか人が良すぎるのか、マルチかなんかの詐欺にひっかかって。」
M:「借金返すために始めたのがホストなんだよね(笑)けっこうあったから普通に働いてたんじゃ返せないって思って。」
T:「すごいヤツだよ。」
亜紀:「それをちゃんと返せたのがすごいよ。」
M:「悔しかったから絶対NO1になって金持ちになってやる!って思ってたし、負けたまま終わりたくなかっったからね。」
この人本当にすごいって思った。
ホストは簡単にNO1にはなれない。
でも自分でやってやるって思ってここまで来たんだろうナって考えたら、ハングリー精神がなければここまでできないよ。
自分の失敗をバネに向上しようと思えるなんて、今の世の中でできる人はいそうでいないと思う。
亜紀だったらきっと他人に助けを求めたくなっちゃうだろうナ…。
この日もT君に一緒に帰ろうって言われたけど、恵美と帰るからって断った。
いつもいつも帰りに付き合ってもらって申し訳なかったし、たまにはまっすぐ帰ってって思って。
K君も今日は予定があるみたいだったから。
帰りの家に着くまでのメール。
T:「今日はありがとね。もう帰った?」
亜紀:「いま○○駅だよ~。もう仕事終ったの?」
T:「今終って帰るとこだよ。たまには電話ちょうだいね。遊ぼうよ。」
亜紀:「遊びたいけどT君忙しいじゃん…。」
T:「まえもって分かってれば時間作るよ!」
亜紀:「じゃあ、来週の木曜日がいい。」
T:「分かった。今日はゆっくり寝てね☆」
今度こそ本当に遊んでくれるでしょうか…??
嫌な予感が…。
その予感は的中しちゃいました(涙)